2011年07月08日

魂を包む膜が不在

どういうわけか

魂を包む膜が不在でございます。

魂を守ってくれる膜が無きゆえに、魂は灼熱の光に焼かれてしまうのです。

殻に閉じこもり、再生の時を待ちたい。

そんな願望に取りつかれ、

それでも日常はやってきて過ぎてゆく、嵐や夕立のように。

暗渠へと隠れたい

しづかに時過ぎゆくまで。

時折蒼穹の星を仰ぎながら

濡れそぼっていたい、誰にも知られず。

だけれども日常の色彩は私を追ってくる。

這うように踊るように嗤うように。

魂を包む膜が

なぜ消えてしまったのか、

解らない愚かなわたくし。

愚かなのは、ただただ理由もなくわたくしだという事実。

七夕の夜には

生まれそこなった双子の弟が泣いている、気がしていた、ずっと。

それは

それこそは

わたくし自身。わたくしの半身。

わたくしの罪。

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